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2011年01月18日

住用診療所復興の状況

まず復旧すること。早急に安定した医療を供給できる体制は
元の西仲間にある診療所。
ということで昨年末より、診療所や隣接する医師住宅は
優先して大工さんに入ってもらい
床や壁を張り替え、医療機材その他備品は早急に
そろえることになった。

これらの予算はすべて奄美市の市長の専決事項
(阿久根市の竹原元市長で有名に)。
激甚災害指定は直接は関係ない。
国保診療所関係は国保財政の中からでる。

財政力の乏しい地方自治体の緊急事態。
こういうときは国から特別交付税をいただいて
災害対策につかっていただきたいと私は思う。
だいぶ地域の方の家は落ち着いたが、畑など
そのままの方も多い。

西仲間の元の診療所のところで
1月4日より診療再開
歯科の診察台はまだ仮設のままである。
内科レントゲンは簡易なもので対応。
その他の診療機材はそろった。
胃内視鏡、大腸内視鏡、超音波etc
できないのはMRI、CTで
以前どおり名瀬などに紹介する。

しかし大事なものは
こころの音を聴く聴診器一本
  

Posted by 奄美3340 at 13:58Comments(2)復興状況

2011年01月18日

10月20日午前外来

「すこやかな住用地域づくり。
不安を少しでも減らしたい。」

をモットーに無医村にやってきた。6年前の事だ。
この日もいつもと同じように雨の中来て下さった
患者さん達。診察開始前いつもの顔ぶれであった。
知らない顔はいない。妻と職員が患者対応してくれる。
8時40分、朝礼。
時間外受診や気になる患者さんの報告。それに
「今日は昼休みに勉強会。弁当名瀬からはこんでもらいます。」
「大事なものは机やベッドの上に濡れない様にしときましょう」
(危機感ゼロに近いでした。少なくとも私は)
いつものように診察スタート。
私はどんな病気の方でも診ます。
点滴の方からスタートして、腰痛、膝痛、血圧、ぜんそく
小児のかぜも当日3人みていた。

診察スタートして1時間。雨足はさほど強く感じなかった。
朝の警報メールの意味はわからなかった。
20cmほど道路が冠水した。
(診療所は川の近くで集落で一番低い所にあった。それぐらい今までも冠水する事はあった。20年前の台風の大雨のとき大潮と重なり1mほど
浸水した跡が診療所の壁や医師官舎の壁に残っていた。)

運転手で慣れた人は車を止めない。少し高い歩道を走らせる。
車が通ったあと波立った水が何か暗示していた。
ネズミは避難していたのかも

診療所の玄関先で会計も終わった患者夫婦が
冠水のため帰れなくなったと不安そうにたたずんでいる。
妻がすぐ近くの役場に電話で
「玄関先まで水があがってきてます。土嚢持って来てもらえないですか」
まだ危機感無かった。雨はやみそうもなかった。
駆けつけた役場の方も少しいつもと様子が違っていた。
私には根拠ない勘違いがあった。
20年前より河川工事してるだろうし浸水水位は低いはず  

Posted by 奄美3340 at 01:27Comments(2)豪雨災害