2011年02月16日
わだつみ苑浸水
支所長は11時50分防災無線連絡。
また水位の激しさをみて町内全域
に避難勧告を発令。
消防、警察に支援、さらに自衛隊
に も出動要請
役場の窓からも先ほど避難を
促したにわだつみ苑が見えた。
小雨だっため避難しなかった。
避難しなければと思ったとき
には動けなかった。
今は助けに行きたいが
ボートも無い。
わだつみ苑の状況に気づいた
Kさんは119へ
「後ろの川がものすごい氾濫
してて、逃げ遅れている皆さん
今、屋根の上に逃げているが危ない。」
と電話した。
「わだつみ苑は連絡が取れないか」
「何人かは近くの住宅に
避難していないか」
「連絡がつかない」
「教員住宅の近くだから学校にいる
先生に連絡つかないか?」
小学校のB先生の教員住宅が
がわだつみ苑の近くに位置する。
とのことでそこに連絡すること
になったが
小学校の連絡先が
すぐわからなかった。
私は心の中でツッコミをいれた。
「電話帳があるだろう。
学校って連絡先ぐらい
わからないのか。
こんなときの避難所だろう。」
私はノートパソコンを取り出した。
電子カルテに患者ごとに
電話番号がある。
個人情報だが災害時だ
「こういうときはいいだろう」と
しかし、自宅電話がわかる所は
もう避難したからか電話に出ない。
私は携帯に小学校を登録していた
ので、すぐに小学校へ電話をかける。
学校にいるB先生に連絡つき
奥さんの携帯を教えてもらい
電話する。
すると、奥さんは赤ちゃんと
周囲の住宅の住人といた。
消防へ電話したKさんと犬。
S先生のお母さん、
近所の猫を抱えた青年、
幸い2階は安全な様だ。
携帯で状況がわかってきた。
わだつみ苑の風景は
過酷なものだった。
2つの窓枠に2人ずつ
自動販売機の上に3人
男性職員のHさんが必死に
両腕に1人ずつ抱えていた。
水位は足が届かないぐらい。
あとの2人の姿は無かった。
その2人は入所者の中では
足腰のしっかりした2人
だった為自力でカーテンレール
をつかんでおく様に言われて
屋内にいたのだ。
KさんにはHさんの声が聞こえた。
「早く助けを呼んでください。
腕がちぎれそうです。早く」
Kさんも電話口でそのまま私に伝えた。
状況を支所長に伝えた。
各地で土砂災害から道路
が寸断されたようだ
住用救急も水に浸かり
いつ来れるかわからない。
名瀬からの救急隊も
すんなりこれない。
Kさんにまた電話連絡すると
「先生早く呼んでください。
職員の方はもう限界です。」
私は「今よんでるからね。
頑張ってもらって」
としかいえなかった。
助けが遅れそうな
マイナスな情報は
伝えられなかった。
Kさんから
「ああっ!水の中にお年寄りが
後ろ向きに沈んだ!
早く読んでくださいよ。」
支所長はヘリ要請をした。
「ヘリも呼んでるから」
そうとしか言えなかった。
こっちも
「早くしてよ」
と思っているが
「頑張って」
としか言えない辛さ。
しかし助けはまだこない。
Hさんの腕はもう限界をこえていた。
また水位の激しさをみて町内全域
に避難勧告を発令。
消防、警察に支援、さらに自衛隊
に も出動要請
役場の窓からも先ほど避難を
促したにわだつみ苑が見えた。
小雨だっため避難しなかった。
避難しなければと思ったとき
には動けなかった。
今は助けに行きたいが
ボートも無い。
わだつみ苑の状況に気づいた
Kさんは119へ
「後ろの川がものすごい氾濫
してて、逃げ遅れている皆さん
今、屋根の上に逃げているが危ない。」
と電話した。
「わだつみ苑は連絡が取れないか」
「何人かは近くの住宅に
避難していないか」
「連絡がつかない」
「教員住宅の近くだから学校にいる
先生に連絡つかないか?」
小学校のB先生の教員住宅が
がわだつみ苑の近くに位置する。
とのことでそこに連絡すること
になったが
小学校の連絡先が
すぐわからなかった。
私は心の中でツッコミをいれた。
「電話帳があるだろう。
学校って連絡先ぐらい
わからないのか。
こんなときの避難所だろう。」
私はノートパソコンを取り出した。
電子カルテに患者ごとに
電話番号がある。
個人情報だが災害時だ
「こういうときはいいだろう」と
しかし、自宅電話がわかる所は
もう避難したからか電話に出ない。
私は携帯に小学校を登録していた
ので、すぐに小学校へ電話をかける。
学校にいるB先生に連絡つき
奥さんの携帯を教えてもらい
電話する。
すると、奥さんは赤ちゃんと
周囲の住宅の住人といた。
消防へ電話したKさんと犬。
S先生のお母さん、
近所の猫を抱えた青年、
幸い2階は安全な様だ。
携帯で状況がわかってきた。
わだつみ苑の風景は
過酷なものだった。
2つの窓枠に2人ずつ
自動販売機の上に3人
男性職員のHさんが必死に
両腕に1人ずつ抱えていた。
水位は足が届かないぐらい。
あとの2人の姿は無かった。
その2人は入所者の中では
足腰のしっかりした2人
だった為自力でカーテンレール
をつかんでおく様に言われて
屋内にいたのだ。
KさんにはHさんの声が聞こえた。
「早く助けを呼んでください。
腕がちぎれそうです。早く」
Kさんも電話口でそのまま私に伝えた。
状況を支所長に伝えた。
各地で土砂災害から道路
が寸断されたようだ
住用救急も水に浸かり
いつ来れるかわからない。
名瀬からの救急隊も
すんなりこれない。
Kさんにまた電話連絡すると
「先生早く呼んでください。
職員の方はもう限界です。」
私は「今よんでるからね。
頑張ってもらって」
としかいえなかった。
助けが遅れそうな
マイナスな情報は
伝えられなかった。
Kさんから
「ああっ!水の中にお年寄りが
後ろ向きに沈んだ!
早く読んでくださいよ。」
支所長はヘリ要請をした。
「ヘリも呼んでるから」
そうとしか言えなかった。
こっちも
「早くしてよ」
と思っているが
「頑張って」
としか言えない辛さ。
しかし助けはまだこない。
Hさんの腕はもう限界をこえていた。