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2015年06月29日

この論文は感動した

今月届いた医学学会誌で感動したのでお知らせ。
日本 プライマリ ケア 連合学会誌の2015vol.38.no2.p.121-126

この論文は感動した
奄美でも、起こっていることですが、
家や施設で穏やかに看取ると決めていたがんの末期患者が、
急変して(朝起きたら冷たくなっており息をしていなかったとか、
目の前でショック状態で倒れたりとか。)

とりあえず救急車を呼ぶ。

皆さんよく考えてください。

あなただったらがんの最後の最後で(ほぼ死んでるという状態)
救急車で心臓マッサージを受けながら、病院に行きたいですか。

救急隊は呼ばれたら心肺蘇生をしなければいけません。
死亡診断はできません。

とりあえず救急車を呼ぶ。(この行為は、延命処置をやってくださいという意味になります。)

家族もそんなこと望んでいなかったのにそういうことになることが現実には起こっています。

その理由を著者は7つのカテゴリーに分けております。(著者に許可を得て掲載)
・DNARに関する社会的整備が未確立
・救急車の役割に対する認識不足
・看取りのための医療支援が不十分
・介護施設での看取り体制が不十分
・救急隊に頼れば何とかなるという認識
・在宅死を避けたい家族の思い
・家族の動揺

さらに、著者はサブカテゴリーに分け、細分化しております
救急、地域連携、多職種連携、THP、スピリチュアルケア、非がん疾患の在宅ホスピスケアを
考えている私にとって大変参考になる論文です。


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Posted by 奄美3340 at 09:37│Comments(0)日記
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