2011年11月05日
すごーっく怖かったよー
午後診察中緊急の電話あり
ある孤立集落に安否確認で行った住用支所
職員から具合の悪い患者がいるとの情報
海路と陸路から患者宅に同時に向かっているとのこと
救急隊もむかうとのことで支所からの車にのり
現場へ向かった。
ところががけ崩れがはばむ はばむ

道路ないんじゃないの?

こんな所も

まじですか?

どうしてもだめならこんなこともしながら

海路はしけで波が高くアプローチできないため
陸路のみで行くしかない!
ここまで 後は歩きと

道路はどこ?




こんなところが10数か所
膝まで泥につかりながら進んでいった。
やっと患者宅についてみると
もう夜になっていた。
停電しておりろうそくの明かりのみ。
持ってきた懐中電灯で診察。血圧低い
熱発もあり聞くと2日前の豪雨の時から
歩けていないらしい。となると今来た道を
担架で護送。無理だ。
どうする。
海上保安庁にかけ合ってみるとのこと。
海上に近づく小型船の明かりありとの情報
助かるか?しかしこのしけ大丈夫か?
ついたのは海上保安庁の小型ボート。
沖に大型船(写真光る点)が待機している。

このように患者を船の船首と船尾の方向と直角に担架ごと
固定する。

奥さんと私を同乗させて救急隊と支所職員
数名で荒波の中に小型ボートを進めるように
皆で波が来たときにその波を利用するように
押すのだがこれが超むつかしい。
何度も何度も試みるが波が大きすぎたりして
転覆しそうになったりする。担架ごと
患者さんを支えるのに私も全力で支える。
そのせいで今でも両腕がプルプル震えが止まらない。
それでも患者さんの顔に
海水がそそぐ。海水飲んだのでは?
船が少し海水に浮きかかったところで
ボートのエンジンをかけるのだがうまくいかない。
スクリュウに足を引っ掛けたら大けがだ。
何度も試みる。休憩をいれて何度目かに
なんとか海水に乗れた。
ここの写真がほしいが写真どころでなかった
やっと波にのれて沖合に進めるようになったが揺れる。揺れる。
波もかぶるかぶる。往診かばんに入れていたiPadも
携帯エコーもずぶぬれだ。
大型船に近づいたもののここからも
命がけさっきと違うのは今度はしけで上下にゆれるなか
大型船に接岸(でなく接舷だそうです)するのに
患者さんの頭が激突しそうになって
大型船と患者さんの頭の間に海保の方が
体をはって守っていた。すばらしい。
ここも写真欲しいところですがそれどころでは
なかったのです。皆さんすごいところは
写真がないという事実です。
昨年の豪雨の時もそうです。
やっ大型船に接舷できクレーンでつりあげられ
乗船できた。
食堂のようなところで机の上に患者さんを
固定して一安心。何せ揺れる揺れる。

古仁屋港についたところ

ここからは古仁屋の救急隊に搬送先病院へ向かいました。
患者さんは少し酸欠おこし酸素吸入しましたが
無事でした。
今回、がけ崩れのところもそうなんですが
ボートで出発するときと、大型船に接舷
するときに死ぬかと思いました。
助かってよかったですね。 皆さんに感謝です。
あと濡らしたらいけないものをボートにのせるときは
大きなナイロン袋を用意しましょう。
ある孤立集落に安否確認で行った住用支所
職員から具合の悪い患者がいるとの情報
海路と陸路から患者宅に同時に向かっているとのこと
救急隊もむかうとのことで支所からの車にのり
現場へ向かった。
ところががけ崩れがはばむ はばむ
道路ないんじゃないの?
こんな所も
まじですか?
どうしてもだめならこんなこともしながら
海路はしけで波が高くアプローチできないため
陸路のみで行くしかない!
ここまで 後は歩きと
道路はどこ?
こんなところが10数か所
膝まで泥につかりながら進んでいった。
やっと患者宅についてみると
もう夜になっていた。
停電しておりろうそくの明かりのみ。
持ってきた懐中電灯で診察。血圧低い
熱発もあり聞くと2日前の豪雨の時から
歩けていないらしい。となると今来た道を
担架で護送。無理だ。
どうする。
海上保安庁にかけ合ってみるとのこと。
海上に近づく小型船の明かりありとの情報
助かるか?しかしこのしけ大丈夫か?
ついたのは海上保安庁の小型ボート。
沖に大型船(写真光る点)が待機している。
このように患者を船の船首と船尾の方向と直角に担架ごと
固定する。
奥さんと私を同乗させて救急隊と支所職員
数名で荒波の中に小型ボートを進めるように
皆で波が来たときにその波を利用するように
押すのだがこれが超むつかしい。
何度も何度も試みるが波が大きすぎたりして
転覆しそうになったりする。担架ごと
患者さんを支えるのに私も全力で支える。
そのせいで今でも両腕がプルプル震えが止まらない。
それでも患者さんの顔に
海水がそそぐ。海水飲んだのでは?
船が少し海水に浮きかかったところで
ボートのエンジンをかけるのだがうまくいかない。
スクリュウに足を引っ掛けたら大けがだ。
何度も試みる。休憩をいれて何度目かに
なんとか海水に乗れた。
ここの写真がほしいが写真どころでなかった
やっと波にのれて沖合に進めるようになったが揺れる。揺れる。
波もかぶるかぶる。往診かばんに入れていたiPadも
携帯エコーもずぶぬれだ。
大型船に近づいたもののここからも
命がけさっきと違うのは今度はしけで上下にゆれるなか
大型船に接岸(でなく接舷だそうです)するのに
患者さんの頭が激突しそうになって
大型船と患者さんの頭の間に海保の方が
体をはって守っていた。すばらしい。
ここも写真欲しいところですがそれどころでは
なかったのです。皆さんすごいところは
写真がないという事実です。
昨年の豪雨の時もそうです。
やっ大型船に接舷できクレーンでつりあげられ
乗船できた。
食堂のようなところで机の上に患者さんを
固定して一安心。何せ揺れる揺れる。
古仁屋港についたところ
ここからは古仁屋の救急隊に搬送先病院へ向かいました。
患者さんは少し酸欠おこし酸素吸入しましたが
無事でした。
今回、がけ崩れのところもそうなんですが
ボートで出発するときと、大型船に接舷
するときに死ぬかと思いました。
助かってよかったですね。 皆さんに感謝です。
あと濡らしたらいけないものをボートにのせるときは
大きなナイロン袋を用意しましょう。
Posted by 奄美3340 at 00:59│Comments(4)
│日記
この記事へのコメント
船の側面を、他の船や岸壁に寄せてつけることは
接舷(せつげん)
といいます。
接舷(せつげん)
といいます。
Posted by 亀甲音 at 2011年11月05日 01:45
亀甲音さん こんばんは
接舷ですか。
ありがとうございます。
接舷ですか。
ありがとうございます。
Posted by 奄美3340
at 2011年11月05日 01:51

ひゃ~そんなに大変だったんですね><
お疲れ様でしたm()m
命がけのレスキュー
ただただ頭が下がります
お疲れ様でしたm()m
命がけのレスキュー
ただただ頭が下がります
Posted by 奄美加 at 2011年11月05日 02:29
生きててよかった
助かってから大型船のなかで
いつもこうなんですか?と海保の方に
尋ねてみたら
ぎりぎりですね
と言っていたので
かなりきわどかったんだなと
実感しました。
助かってから大型船のなかで
いつもこうなんですか?と海保の方に
尋ねてみたら
ぎりぎりですね
と言っていたので
かなりきわどかったんだなと
実感しました。
Posted by 奄美3340
at 2011年11月07日 07:21
